1.血管内皮細胞や脂肪細胞の生理的機能に影響する食品成分の解析
 食品や食材からの抽出物質を培養血管内皮細胞や脂肪細胞の培養液に加えて、培養液中の線溶系因子および凝固関連因子の変化を明らかにします。それぞれの作用は血管内皮細胞や脂肪細胞から分泌される物質の抗原量、活性量、および遺伝子発現量の変化から解析します。また、それぞれの抽出物質が血管内皮細胞や脂肪細胞の増殖やアポトーシスにおよぼす影響についても解析します。細胞を用いた実験結果についてラットを用いて検証します。

2.血液成分、血液中生理活性因子に影響する食品成分の解析
 血栓形成に関わる凝固活性や線溶活性および血小板機能にかかわる新たな食材を解析します。血小板凝集を抑制する食品としてニンニク、タマネギ、魚に含まれるEPAおよびDHAなどが報告されていますが、実際に血栓溶解を促進する物質や凝固活性を抑制する物質については未だ多くの不明点が残されています。そこで、様々な食材から得られた抽出物質について、線溶活性や凝固活性に及ぼす効果を解析します。有益な物質を特定した後、その効果を動物実験や血栓症動物モデルを用いて検証します。

3.種々の生体機能改善作用を有する食品成分の解析
 食材からの抽出物を悪性腫瘍由来の培養細胞に加えて、培養悪性腫瘍細胞の増殖能、浸潤能および遊走能の変化を解析します。それぞれの作用は腫瘍細胞の細胞内反応の変化や生理活性物質の分泌・産生能の変化、さらに遺伝子発現レベルの変化から明らかにします。また、食材に含まれる抗アレルギー作用や糖代謝改善作用を、培養細胞を用いたin vitro系、およびマウスなどの実験動物を用いたin vivo系で解析します。

研究/Research

概要

主な研究テーマ

テーマ

近畿大学大学院 農学研究科 応用生命化学専攻 食品機能学分野/近畿大学 農学部 食品栄養学科 生体機能学研究室
Department of Food Science and Nutrition, Faculty of Agriculture, Kindai University.
〒631-8505 奈良県奈良市中町3327-204

生体機能学研究室
近畿大学 農学部 食品栄養学科
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